クラウドファンディングの可能性を考える
クラウドファンディングとは、クラウド(Crowd=群衆)とファンディング(Funding=資金調達)を合わせた造語です。個人や企業などがインターネットを介して、・寄付型(金銭的リターンがない)・購入型(権利や物品を購入する)・投資型(金銭的リターンがある)などの形態で、不特定多数の個人から少額の資金を調達することです。
1月23日、地域内連携委員会(永本清三委員長)は中小企業でのクラウドファンディングの活用を考える勉強会を行いました。広島信用金庫お客様サポート部の新井浩嗣室長が概要を説明した後、活用事例を広島精機の柳原邦典社長とキッズNPOの吉本卓生理事長が報告しました。
柳原さんは歯車や変速機をつくる会社を経営。会員から、剣道の素振り練習器をつくってもらいたいとの依頼を受け、『面鳴り』という商品を製作します。販売は別組織が担当するのですが、資金調達という事よりも商品の市場調査をやろうということで、クラウドファンディングを活用しました。購入型で目標の五〇万円を超える一八三万円が集まり、商品販売の手ごたえを感じたそうです。
吉本さんは保育園など子育て支援を行っています。災害がおきるとすぐにかけつける自衛隊や消防などの派遣員の方々に安心して活動にあたっていただこうと、緊急登庁する派遣員の小さな子どもをあずかる「緊急登頂保育支援」をつくりました。寄付型のクラウドファンディングですが、一〇〇万円の目標に一二七万円が集まりました。社会性が強いと共感が得られやすいので、どうストーリーを描くのかが、ポイントになるようです。
参加者の皆さんから、「マーケット調査に使える」、「夢にストーリーを載せることができると面白い」、「社会性の高いものは寄付型で通用することがわかった」、「意外とハードルが低いことがわかった」、「支部でも勉強会がしたい」、「出資者にリターンを請け負う会社をつくると画期的かも」などの感想が寄せられていました。
副委員長の山本浩矢氏は、「ハードルが低く、軽くチャレンジできる。色々な人の夢がかなえられるそう。知らない人たちも大勢いるので、支部に持ち帰って勉強会をしよう」とまとめました。