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2017.02.28

第19回障害者問題全国交流会in福山(広島) いよいよ今年10月開催!~「準備」と「学び」がもう始まっています!

メインテーマ:誰もが安心して暮らせ、夢が持てる地域づくりを
開催地スローガン:もっと知ってもらい鯛(タイ)。しることからはじまるんじゃけぇ

全国大会「障全交」が福山にやってくる

 2年に1度、開催される障害者問題全国交流会が、10月19日20日の2日間、福山ニューキャッスルホテル(福山市)を会場に開催されます。県内外の参加者、500名が集い、社会の中にある「障害」を中小企業家としてどう解決し、誰もが安心して暮らせる地域づくりをどう実現していくか、学び深める事がテーマです。
 「障害者問題」というイメージは、とかく自社では難しい、関係ないと思われがちですが、多様な人々を幅広く雇用し、一人一人の持ち味を生かして力を発揮する企業づくり進める、と言い換えれば、まさに「人を生かす経営」を実践的に学ぶ場と言えるのではないでしょうか?
 少しの理解と配慮で強い戦力となる人材がいることが、取り組みの中で共有されるようになってきました。
 人を生かす経営の実践として障害者問題に興味を持っていただきたい。そんな思いで、現在、県障害者問題委員会が中心となって実行委員会を組織し、具体的な準備を始めています。

2017-02kenn (4)縫製作業をするSさん

事前学習も行っています

 12月の実行委員会は、福山で開催しました。実行委員会の前にミニ勉強会として、特別支援学校から新卒採用した経験のある二社を訪問。社員の仕事の様子を見学後、委員会の最初に、今、仕事で取り組んでいることなどの発表を聞かせて頂きました。
 今回、訪問したのは、㈱アシスター(松井稔社長)と㈲メタルワーク福山(大植栄社長/県障害者問題委員長)です。
 ㈱アシスターは着物の縫製を行う会社で、ミシンを使う工程も有ります。広島県立福山北特別支援学校卒業生のSさんは学校時代から縫製が得意で、自分の好きなことができそうと同社に入社。間もなく入社丸三年です。今では、裏地張りを始め、専用に任せられる仕事もあるほど活躍中です。
 工場では、裏地をまち針で止め、ミシンで縫う作業を見学しました。工場の中に溶け込んで、淡々と自分の作業を進めている様子に、参加者は感心しきりの様子でした。

2017-02kenn (5)勉強会で発表するアシスターの社長と社員

すべては知ることから始まりました

 その後、同友会福山事務所に会場を変え、㈱アシスター 松井社長とSさんに話を聞きました。
 松井社長は、「支援学校からの採用は、ある意味挑戦でしたが、実習の受入時から「この子なら大丈夫!」と思え、社員たちと入社を楽しみに待ちました。今では彼女専用の仕事もあり、立派な戦力、なくてはならない存在です。」
 Sさんも、仕事については「もっと難しい仕事に挑戦して、すべてを縫えるようになりたい」と意欲的です。また、とても充実したプライベートを送っている様子で、「嵐のコンサートに行きまくっています。仙台のコンサートは家族と一緒に、東京ドームのコンサートは自分一人で行きました」という報告に、参加者がビックリする一場面もありました。
 同友会がめざす「だれもが安心して暮らせる地域づくり」とは、どの社員も活躍できる場を準備し、仕事もプライベートも充実した人生を生きること。Sさんの姿に人を生かす経営の一コマを垣間見た勉強会となりました。
 実は、松井社長も「自社で障害者雇用はできない」と思っていた経営者の一人。大植障害者問題委員長に誘われ、支援学校の見学へ行ったことで、その考えが変わったそうです。経営者が少し興味を持つことで、こんな事例が生まれました。障全交では、このような企業の見学分科会も企画しています。いろんな社員がそれぞれに活躍する企業づくりが学べます。ご参加をお待ちしております。