「今後の三原市の経済展望~地元中小企業家への期待」三原支部新春講演会&新年互礼会
今年はアメリカでトランプ新大統領、イギリスのEU離脱などの動きが始まり、戦後の流れが大きく転換し国際情勢は極めて不透明感が強く見通しの難しい一年になると予測されております。日本も手塩に掛けたTPPが昨年の甘利大臣の辞任から丁度1年後に最重要国アメリカの離脱というオチに正に一寸先は闇で何が起こるか分からない激動の時代になりそうです。
こうした中で今年最初の例会は昨年に引き続き天満祥典三原市長をお迎えして新春講演会「三原市の経済の現状と将来展望~地元中小企業家への期待~」と題して1時間にわたりお話をいただきました。
今年は築城450年祭のオープニングを2月4日に執り行い本格的に祭りの開始となります。「三矢の訓」で知られる兄弟のゆかりの地である安芸高田市と北広島町と三原市で歴史の連携をとり観光客の受け入れの整備も行うと説明されました。色々な可能性が生まれそうで個人的には神楽とやっさ踊りのコラボも有りなのかな?と予想しています。単発事業ではなく今後も歴史と文化など交流を続けて熱い三原が子々孫々と繋がっていければ良いですね。その50年先の話になりますが、500年祭に向けて良質の墨を使いタイムカプセルを埋めるとの事です。私は100歳を迎えるのでチョット厳しいと思い、子供たちに必ず書くように伝えました。未来の自分(おばあさん)へ宛てる手紙の文面を悩みながら作る姿を想像するだけで嬉しく思えるようになったのは半世紀も生きてきたからでしょうか。
交通面では車で駅から高坂町を経由して空港への新路線、大久野島への船便(日に5便くらい)の開設、空港の営業時間の1時間延長などを計画し、新しく出来る本郷町船木の工業団地を含め企業誘致にも取り組まれ、改めて陸・海・空の有利性を唱え三原市の活性化に繋がる努力を惜しまない気持ちがビシビシ伝わってきました。
人口が減少傾向にある三原市の抑止力に久井町や大和町にある大きな立派な空き家を最小限の補修を加え、空き家再生プロジェクトとして他市から移り住んでもらう計画や大学生に三原市へ住所変更してもらえれば直ぐに10万人に戻る見込みだそうです。
工業団地の空地も中小企業の数社が協力して使用してもらい、駅前広場の牡蠣小屋が撤退した後の候補、観光客相手の食に関して絶対数が足りていない問題に対してなど民間事業所から手を上げてくれる事を期待し、併せて協力をするとも述べられました。
講演会終了後は全会員による恒例の1分間スピーチが始まり自社や三原市に対しての激熱な思いに圧倒されました。
時代が急激に変化していく中で、私たち中小企業も既存のスタイルだけではなく取り残されないよう新しい事にチャレンジをして臨機応変に対処する術を身につけ、新世界の大海原へ船を繰り出す船長さながら経営者としての質を高めて会社の最終目的地へ航路を見失わず舵を取り続ける責任を再認識しました。