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2017.02.27

「その名刺、仕事してますか?」広島西支部廿日市大竹地区1月例会

2017-02hatukaiti

 報告者の㈱アート製本の竹田知己さんは営業本部長として現在ご活躍ですが、かつて㈲竹田製本紙工所の2代目社長として、大変なご苦労を重ねられました。それは、“完全救済型の垂直M&A”、先代創業者のお父様の亡き後、社長に就任した竹田さんは、あまりの財務状態の悪さに思わず現実から目を背けそうになりました。それは2005年11月のことです。その後の必死の努力の中も財務状況は好転せず、クライアントである印刷会社に譲渡を決意、2008年5月営業権の移行が完了しました。1人の社員も1つの得意先も失わず、全ての買収で彼の会社は立ち直りました。

 社長職でなく営業として再出発を許された竹田さん、無くしたものは大きかったのですが、自分の立ち位置を確認する良い機会だったと当時を振り返ります。「今の立ち位置が分からないと、目的地まで行けないじゃないか。自分は地獄の3丁目まで落ちたのだ。これより下はない。何をやってもこれ以上つらい経験はないだろう。助けていただいた皆さんのお役に立ち、世の中を元気にしたい。」と考えました。
 興味のあった販売促進の中で、必ず受け取ってもらえる名刺に着目。本業の傍ら、名刺コーディネーターとして様々な講演をされています。今回もプチ講座を開いていただきました。
 名刺は開封率100%のDMと同じ、3秒で相手にインパクトを与えます。肝心なのは、自分の名前や営業内容を相手に覚えていただけるかどうかです。何年も変わらない名刺を持っていてはマイナスです。営業最大の武器である名刺には、様々な法則があります。その簡単な講義のあと、グループ毎に個別ワークシートで作りたい名刺をイメージしました。

 あっという間の2時間でしたが、竹田さんのご苦労の中で裏付けられた名刺の展開論、本当に人とのご縁を大切にされている人柄が分かる、たいへん有意義な例会でした。