共同求人活動で会社が変わる~経営計画書が会社の教科書
ダイコーフーズ㈱ 代表取締役 三桝 賢吾 氏
経営理念
■生きる
今日一日「精一杯」行動する
■成功する
今日一日「きらめき」を探す
■芸術する
今日一日、何事にも「まこと」をこめる
ダイコーフーズの歴史
1971年 設立
1978年 オフィスコーヒーサービス事業
1981年 ダスキン事業
1995年 AKR事業
三桝賢吾 入社
児玉勝好 社長就任
三桝賢二 会長死去
2000年 ECO事業
2005年 WS事業・ISO取得
2014年 アサヒ飲料広島支店・山口支店営業譲渡を受ける
■はじめに
ダイコーフーズ㈱は1971年に食協の子会社として社員4名で設立。ビン飲料を自動販売機でスタート、その後、1978年オフィスコーヒーサービス事業部、1981年ダスキン事業部、1995五年AKR事業部、2000年ECO事業、2005五年WS事業部、2014年アサヒ飲料広島支店・山口支店営業譲渡を受け地元密着ローカル戦略を実践中。現在社員五三名。私は三代目になります。
■人を大切にするグッドな会社に―RUNで新卒採用―
1992年同友会に入会、共同求人に参加します。(当時社員数20名)
それまでは、社長の知り合いで入社してもらうケースが多かったようです。しかし社内にグループができて集団で退社したり、失敗も多数ありました。
それではいけないと、同友会の共同求人を紹介されたようです。現在でも継続しているのは、新卒の方は素直で、会社の理念や方針を理解してもらい易いからです。
■教科書は経営計画書
弊社では、毎年10月1日に「経営計画発表会」を実施しています。これは現在の社員、来年春の入社予定者に参加してもらっています。
経営計画書は社外秘です。「配布先」「社長の思い」「経営理念」「長期事業構想」「5年後のシミュレーション」「経営目標」等を掲載しています。会社の唯一の教科書です。
人事方針は、社員50名、少数精鋭、毎年RUNから採用するとしています。
採用・育成については、能力はあるが今のところ発揮していない、考え方がダイコーフーズにあっている方を、皆で成長しようという方針です。
私自身、体育会系の部活で学生時代を過ごしました。野球で言うとエースで四番バッターというより、補欠で選手としては活躍してないが3年間コツコツと下積みで頑張ってきた方を採用したいと思っています。
■社員の提案で働き方改革
社員からの提案でフレックスタイム制を取り入れました。出退勤の時間は、朝6時半~15時半、7時半~16時半、8時半~17時半です。
但し、朝礼を社員全員で行えません。そういう時に、経営計画書には、経営指針のこの部分を唱和しましょうと毎日の計画が書いてあります。
先日、社員の結婚式に参加した時に「社長さんありがとう。フレックスタイムにして頂いて電気代が安くなりました」と感謝されました。「六時半に出勤、子どものお迎え、一八時には家族で晩御飯、と皆が一緒の生活が出来る。息子が遅くに帰宅して風呂を追い焚きする必要もなくなった」と、非常に嬉しかったですね。
■共に育つ勉強会を実施
月に数回、勉強会も開催します。はじめに、会長と私があいさつ。その後、グループ討論をします。その時にニュースになっている事を取り上げ、或る回のテーマは「オバマ大統領が広島の平和公園に来ます。謝罪すべきか」「成人した子どもが罪を犯しました。親の責任、子の責任をどう考えますか」というものでした。
就業規則の勉強会も折に触れて実施します。講師は5年目程度の社員にお願いします。
勿論、社員間の懇親を深めるバーベキュー大会なども開催します。
社員と共に成長し合える関係づくりには、回数を重視しています。