「我が社の求人と社員教育の取り組み」三共ディスプレイ㈱ 専務取締役 孝野 真也 氏(広島西支部)
去る8月25日、広島四支部求人社員委員会の勉強会が開催されました。この勉強は求人活動で良い会社づくりをめざし行っています。今回は「我が社の求人と社員教育の取り組み」について三共ディスプレイ㈱ 孝野真也氏に報告をしていただきました。
報告の要旨を紹介します。
会社紹介
当社は看板・内装・家具や造作物など「お店」の事をトータルに提案する仕事をしています。廿日市市に本社があり、支店営業所が東京、大阪福岡にあります。社員数は全体で76名です。
この業界は繁閑の差が激しく、繁忙期には協力会社の取り合いになり、常に人材不足です。
当社は1967年に創業し、来年、創業50周年を迎えます。50周年を機に事業承継も予定しています。
入社当時の様子
私は専門学校を卒業し当社に入社しましたが、四月一日の入社初日から現場に行きました。入社式も研修はなかったです。また、当時の社員数は二〇名で中途採用が主で制服や規則も整備されていませんでした。
二〇年くらい前から、IT化の流れで図面が手書きからPCに変わりはじめました。当社はいち早く導入し、特殊な業務を請け負ったことから、売上や社員数も増えて行きました。
また、一六年前に東京支店、その後、大阪営業所、昨年、福岡営業所を開設。採用する地域による人材確保の難しさも経験しました。
新卒採用の近況報告
社員の平均年齢が四五才以上となったことや定年退職者が増えたことにより、二〇一二年より同友会で新卒採用の求人活動をはじめました。自社のHPの求人募集とRUN合同企業説明会(同友会の求人活動)だけで採用活動をしています。この三年間で六名を採用しています。
昨年は第一志望の会社に内定したと辞退も出ました。やはり、「良い人材と思った人は他社も目を付けているんだ」と感じました。選んでくれる魅力ある会社をつくる必要性を感じています。
RUNの魅力
合同企業説明会に出展した当初は、大卒の方が当社に入社してくれるんだろうかという思いがありました。また、大手求人サイトから掲載依頼の営業にも来られましたがお断りしています。
当社は少人数の採用と地元廿日市の方を中心に採用し、育成し地域に貢献したいという経営理念でやっています。だから、同友会のRUNでの求人活動が自社とぴったり合っているのです。
新入社員の育成について
当社の新入社員は同友会の新入社員研修に参加させています。他社の社員とふれあうことで、社内ではできない学びや刺激を受けています。参加した社員から、学生気分が抜けたという声を聞きます。
社員教育は先輩が後輩を教えるという順次教育で育てています。新人の失敗は上司の責任。後輩の指導にも力が入ります。先輩が面倒を見ることで離職率も低く、チームワークもよくなりました。私も社員が伸び伸び仕事ができるような環境を作っていきたいです。
経営理念 今日も笑顔で元気よく
一つ、私たちは、お店づくりを天職と誓い 熱意、誠意、創意で取り組みます。
一つ、私たちは、お客様の繁栄を第一と誓い 地域社会に貢献します。
三共ディスプレイ㈱
会社概要:創業1967年
資本金1,000万円
社員数76名
事業内容:ショッピングセンター、専門店、飲食店等の企画設計、施工、監理、展示会、造形
商品陳列什器、家具等の設計、製作、監理、商業サインの企画、製作、施工、監理
広島同友会では18年3月新卒者の採用に向けた共同求人活動(RUN2018)を開始します。申込締切りは11月15日までとなっています。