「NPO法人アルバトロスを通じて、自社の新たな仕事づくりに」福山支部地域内連携推進委員会8月例会
8月5日に行われた、地域内連携推進委員会に参加させていただきました。今月はS地区の(有)サンヨー不動産常務取締役である前岡範行氏からの報告で、氏が副理事長を務めるNPO法人アルバトロスでの活動についての報告でした。
まずは、アルバトロスという団体についてですが、府中市に拠点を置き、府中市をはじめとする日本の「空き家問題」について、真剣に考え取り組んでいる団体です。この団体のメンバー構成ですが、理事として不動産業である前岡氏をはじめ、建設業、建築業、家具製造業、行政書士、司法書士等など、空き家活用において必要な専門職の方が多く属しており、理事長を初め、その大半が同友会S地区会員であり、私道下も理事の一人として活動しております。
このアルバトロスが法人となり約1年半ですが、現在の主な活動としまして、府中市上下町に古くからある木造の建物を、新たなイベント等で再利用することで、移住や定住に繋げる活動であったり、府中市内の活用されていない住宅等の情報を収集、整理、公開する空き家バンク制度の促進活動があります。
不動産事業者として、この空家問題を解決していくには数々の課題があるため、民間と行政の間に必要な存在としてNPOを作られたのが始まりでした。現在の社会問題を見つけ出し解決に向かって進めようとすれば、そこに社会的意義が生まれ、そこにこそ、これから人が集まるのではないかと前岡氏は言われています。
実際この活動には多くの事業家や地元の方々、呼びかけで集まった大学生の方まで幅広く仲間づくりができ、ここから地域づくりに繋がっていく様子が感じられます。人が集まると同時にお金が集まるとも言われています。地域課題の解決を目的とすることにより、金融機関とのやりとりがスムーズになり、クラウドファンディングも実現でき、補助金での事業も数々行われており、「社会問題を解決することが、売り上げにもつながる」と力説されていました。
私も、自社での業務とは違った、アルバトロスでの活動を通じて、変化する社会を感じ、自社の新たな価値、市場を探しながら、活動を続けていきたいと思っております。