【同友ひろしま8月号】同友会理念の実践で、 人が輝く持続可能な社会へ! ~中同協第48回総会に広島から43名が参加
去る7月14日・15日、大阪市のシェラトン都ホテル大阪で、中同協の第48回定時総会が開催され、全国から1306名の仲間が結集しました。広島同友会からは43名が参加しました。
冒頭、鋤柄会長は3月に亡くなった赤石元会長に触れ、「同友会の理念を体現し手本になる語り部が、全国に何人いるか、が問われている。それは単に会だけの問題ではなく、地域のリーダーとして力を発揮する人だからだ」と語りました。また、「金融庁の方針も、大きく変わっている。私たちの考えていたことが実現しつつある。時代を先取りしてきた私たちだ。さらに歩を進めていこう」と呼びかけました。
総会議事は、広島同友会の粟屋代表理事、滋賀同友会の坪田氏を議長に進行されました。
方針提案を行った広浜幹事長は、「この総会方針は、ぜひ企業づくりを考える際の切り口にしてほしい。特に情勢認識は、すぐに読めて有効なものになる」と説明した後、「皆さんは代議員として、同友会運動の全体像を理解して頂きたい。今日が議案への意見を言う最後のチャンスなので、分科会で大いに論議して頂きたい」と呼びかけました。その後、予決算、役員名簿などの議案提案が行われました。
全体会終了後、15の分科会に分かれて、総会議案を深めました。
分科会終了後は懇親会。ブロック毎に集まり、仲間と交流を深めました。大阪らしく、たこ焼き、お好み焼き、うどんなどもふるまわれました。
2日目は、来賓である中小企業庁の宮本聡長官の挨拶から始まりました。長官は「中小企業憲章の制定に関わったが、その精神を地域で実現するための中小企業振興基本条例は全国四三の道府県で制定された。今後も中小企業発展を支援していく」と力強く語られました。総会では広浜幹事長の補足報告の後、満場一致で議案が承認されました。
また、この総会のもう一つのテーマである「エネルギーシフト」について、会長・企業連携推進連絡会代表、政策委員長、地球環境委員長をパネラーに、コーディネーターを経営労働委員長が務めるディスカッションが行われ、エネルギーシフトの学習と実践を呼びかけました。あわせて「中小企業エネルギー宣言」が採択されました。
特別企画として、iPS細胞で著名な山中伸弥・京大教授の特別挨拶がありました。米国留学中の恩師から「成功する秘訣はV(ビジョン)&W(ハードワーク)」と教わった件や、現在の京都大学iPS細胞研究所の理念的な取り組みには、多くの共感を呼びました。
以下、参加された皆さんの感想をアンケートからご紹介します。
●理念の共有(何度もいろんな方法で)。自由に気づき、アイディア、自主性を歓迎するムードづくり。どんな情報にも左右されない独自技術をと地域密着性の確保を強化したい。エネルギーシフトの実践(すぐにできること、重要性の共有)。(第1分科会)
●平和学習を、まず簡単なことから始めてみる。(第3分科会)
●真にこれから取り組んでいこうと思っていた分科会でしたので、さっそく展開していきます。必ず産・官・学・金を含んだ取り組みで、成果を出したいと思います。第8分科会)
●デュアル教育と言う言葉を初めて聞きました。我社でできることをやり続けたいと思いました。自分としては地域の子育て支援やボランティア活動に参加して、企業に勤めるということを話していく事がいいのではないかと思いました。(第10分科会)