「社長になるって、こんなに大変なん!? ~後を継ぐ前後を語る~」呉支部広東地区会6月例会
■報告者:呉熱研工業株式会社 代表取締役 飯垣宣彦氏、三和電気株式会社 代表取締役 渡邉宏文氏、有限会社吉井瓦商店 代表取締役 神渡信司氏 ■コーディネーター:株式会社ISM 代表取締役 光永伸也氏
いつもの例会とは趣向を変えて株式会社ISMの光永氏をコーディネーターにパネルディスカッション形式で行いました。
今回の報告者3名は42才、41才、40才と年齢も近く、社長に就任したのも3名とも昨年に先代から会社の引き継いだということで背景も似ており、初々しさと緊張感がビシビシと伝わってきた。
その似通った背景の新米社長に対し「後を継ぐ前と後では何か変わりましたか?」という問いに対して、全く変わったという社長もいれば何も変わらないという社長もいて三者三様。
彼らは先代社長が父(神渡氏は義理の父)だったのもあり、幼いころから何となく自分が継ぐのであろうと感じていて「社長になれば、いい思いが出来る!」と思っていたが現実は違い、やるべき事があまりにも多く、更に新しいビジネスモデルを創造・改良し続けようと邁進されており、経営理念、経営目標、経営戦略を自分自身で悩み、考え、描こうとしていますがこれこそが社長・リーダーの仕事なのだと改めて考えさせられました。
社長は会社のリーダーであり、会社のマネージャーではないのです。
光永氏が最後に「今楽しいですか?」という問いに対し、「やり甲斐があり楽しい」「楽しさと辛さの両方」という返答がありましたが、中小企業の社長は自分の夢を真っ白なキャンパスに描き、自分で考えた会社の旗(目標)を掲げて事業に挑戦できます。それが社長の醍醐味であり、楽しさですね。
三者三様の様々な意見が聞けましたが統一していえるのが皆「覚悟」していること。
「覚悟」は社長だけが持っていてはダメで会長(先代)もすべてを譲渡する「覚悟」が合わさって初めて真の事業承継だと感じました。
広東地区会では初めての試みとしてパネルディスカッション方式を採用しましたが、1度に多くの報告者からそれぞれの見解を聞けるのは大きなメリットでした。
また数年後にこの社長たちの発表を聞くのが楽しみです。