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2016.06.20

5.《呉支部総会》「社長の元気」が輝く会社の未来像

呉支部第29回定時総会~特別企画(中期ビジョンを深める)

06p1

左からパネラーの中田氏・東風上氏・住岡氏


コーディネーター おしゃれの店マルミツ 上田靖氏

パネラー ㈲寿木工  住岡和美氏
パネラー ㈱東風上商店  東風上仁氏
パネラー ㈱武中産業  中田祥之氏

 

上田)この会の趣旨は、第五次中期ビジョンの中身を深め、会活動や自社の経営に役立てることをねらいとしています。自社の経営課題を踏まえつつ、皆さんにとっての「元気の源」、5年後どんな会社にしたいのかを大いに語って頂きます。

住岡)木製建具枠(木枠)製造を営んでいます。大きな課題は、人口減に伴う住宅着工数の減少。明らかに市場が収縮している業界で、同業者の統廃合も進んでいます。5年前と比べての変化は、売上は約20%増、社員は新卒を含めて3名増えました。外部環境の変化は、IT化です。受発注や決済、見積などすべてが電子化されました。
 自社のビジョンや中期計画を初めて立てました。自社でこだわってきた「ものづくり」、特に5Sを徹底し、IT化もさらに進めながら、新しい仕事づくりに挑戦していきます。
 私の元気の源は、社員の成長していく姿です。彼らの成長が会社の成長に繋がることを考えると、私自身が成長していく姿を見せていかないといけないと思います。このビジョンで一番伝えたかったことは、夢や理念を明確にする、それに向かって計画を立て、何より経営者が実践することです。それに向かって手足を動かす状態が、「元気」であるということだと思います。各社が1ミリでも目標に近づく、結果を残す。このことが、同友会の3つの目的に近づくことではないでしょうか。

東風上)金属スクラップ買取・加工・販売、廃電線リサイクル、一般・産業廃棄物収集・運搬業をしております。5年前は、品物を収集し運搬するという右から左へが事業の主でした。付加価値を求めて加工分野を持ちたいと始めたのが「廃電線リサイクル」です。4年前から始め、当時は年間2トンしか無かったものが現在は15トンにまで増え、加工技術も進化しました。「業界の常識」で考えると大ロットが有利なのですが、加工に関しては小ロットならではのニーズがあるのではと考えています。廃棄物は様々な種類があり、これらの許可をバランスよく取りつつも、自社の得意を見つけ特化する事で相場に左右されないもう一つの事業の柱を創りたいと考えています。私の元気の源は、「これが出来るようになりたい」という明確なものがあるということ。この5年間は、外へ目を向ける、いろんな人に会い、話を聞くこと。そこから自分のやりたいことが、さらに明確になるような気がします。最近、ようやく経営理念が完成しました。経営の基本を学びながら「ありたい姿」に近づいていきたいです。

中田)一言で言えば卸業、OA機器・事務機器・オフィス家具を主に扱っています。課題は、直接販売が増え、業界を越えた競合他社との競争の激化です。この5年間は、外部環境の変化に翻弄され、目の前の対応に追われた時期だったような気がします。特に売上の中身、お客様の割合や状況、背景をつかんでいなかったことが反省点です。5年先にめざすものは、社員・お客様・取引先から信頼・期待される会社です。モノを売ってはいますが、買って頂くにはモノへの付加価値をどう高めるか、役立つ情報をどう提供できるかだと捉えています。オフィスの現場では、お客様自身が気づいていない不満やニーズがたくさんあると感じています。これをどう吸い上げて提案できるか、新しい仕事づくりに繋げていきたいです。何をすべきか明確にできたので、危機感に変えて実践していきたいです。

06p2コーディネーターのまとめ)
 ポイントは、自社でどんなビジョンを展望するのか。そのためには自社の現状と課題を冷静に分析し、やるべきことを明確にすること。中小企業を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。だからと言って、不安感を抱えたまま5年をただ過ごすのか、やるべきことを明確にして、危機感を持ってワクワクした5年を過ごすのか。皆さんはどちらを選びますか?そのためのヒントは、中期ビジョンの中にちりばめられています。(文責 事務局 木下)