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2016.04.01

4.学校と企業との共育懇談会 若者の就職をめぐる現状と教育の役割 ~中小企業への期待~  講師 法政大学 キャリアデザイン学部  教授 児美川 孝一郎 氏

開催日時:
2016/02/24(水)
会場:
ホテルグランヴィア広島
人数:
学校27名、学生28名、企業60名
報告者:
講師:法政大学 キャリアデザイン学部  教授 児美川 孝一郎 氏
文責者:
事務局 児玉
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法政大学 児美川孝一郎氏

去る2月24日に県求人社員教育委員会主催「学校と企業との共育懇談会」を開催しました。
若者の抱える問題点の本質を深め、「若者を育てる」ことに共に手を携える懇談会として学校・企業のお互いの情報交換の場として開催しています。
今回は一昨年の法政大学 児美川教授の「この場に学校と企業がいるが、当事者の学生がいないなか、就職問題の意見交換をしても解決できない」という問題提起をもとに、学校・企業・学生の3者が意見交換する場をつくりました。
参加者は学校関係24校27名、大学生28名(県内11大学)、企業60社60名の合計115名でした。
報告内容は、はじめに「若者と雇用」をめぐる状況について説明。二つ目に「なぜ、就職難が生まれたのか」について、三つ目に「今どきの若者たちの生育環境」について。四つ目に若者たちの意識と価値観、最後に中小企業への期待についてでした。
報告で特徴的なことを抜粋します。
大学生の大学に望むことのアンケートでは驚くほど受け身の姿勢が明らかになっているそうです。大学の授業の単位は自分の興味が持てるものであるか否かより、楽に単位が取れることを重視する傾向にあり、学生生活についてまで、大学の教員が指導・支援することを望む学生が増えているそうです。
これは家庭や学校がこれまでの教育の中で子どもが失敗する前に先回りしてしまい、失敗を極度に恐れるような育て方をしてしまったことにも原因があるそうです。
日本の未来についてアンケートをとったところ、高校生でも大学生でも「明るい」と思う割合は極端に少ないです。だからこそ、「将来のために我慢して努力するより、いまを楽しく過ごす方が良い」と考える意識の若者が大変増えているようです。
中小企業への期待もされていました。若者は大企業に就職した先輩や学校の先生の話を聞き、大企業に勤めれば安心という時代ではないことに気づき始めています。大企業はグローバル化のなかコスト削減競争で、人材を育てる余裕がありません。
かつての企業は若者を職業人に育てるのみならず、社会の礼儀、人との付き合い方などを身に着けさせ、社会人として育てる機能を担っていました。
その機能が同友会の共同求人活動にあるとアドバイスを頂きました。
グループ討論は「企業と学校、いかに若者と共に育ち合うか!?」でした。学校側から就職支援の課題、企業側から社員育成の課題・実践事例、学生より就職活動に関する課題などを意見交換しました。

以下、参加学生のコメントです。

広島修道大学 商学部 経営学科3年 澤村 浩暉
今回、広島県中小企業家同友会と大学・短大・専門学校との共育懇談会に参加してとても良い刺激を受けることができました。
児美川教授の講演では、今の学生は受け身だとすると仰られており、グループでの意見交換の際には私達学生は皆、積極的にならなければならないと言っていました。
学生が参加したのは今回が初めてだと聴いたので、是非続けて欲しいと思いました。中小企業について学生が知ることの出来る良い機会でした。

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学校・企業・学生の三者を交えての意見交換

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各グループに学生1名~2名が参加