県内65社100名の合同入社式
- 開催日時:
- 2024/04/01(月)
- 会場:
- メルパルク広島、福山ニューキャッスルホテル、呉阪急ホテル
- 人数:
- 99社152名
- 報告者:
- 旭調温工業(株) 粟屋 博文 氏、(有)広島金具製作所 水ノ上 貴史 氏、三工電機(株) 上川 博之 氏、ほか
- 文責者:
- 事務局 岡崎・井谷・木下
4月1日、晴れやかな陽ざしの中、会員企業に入社する新入社員の新しい門出を会全体で祝福し歓迎する合同入社式が65社100名:広島(31社48名)、福山(18社30名)、呉(16社22名)の三会場で開催されました。
以下、広島、福山、呉の各会場の模様を紹介します。
【広島会場】
<記念講演>旭調温工業㈱ 粟屋 博文 氏(後継者)
もし、ここに15年前に入社式を迎えた自分がいたとしたら、どんな言葉をかけるだろうか。11年前、社会人4年目の私は仕事で壁にぶち当たっていました。職場で孤立、メンタルは壊れる寸前でした。いま思えば仕事に対する考え方、周りとの関り方が不味かった。
部署移動を言い渡された私は、不本意な異動に納得せず、テンションはダダ下がり。不遜な態度で職場のルールに従わず、職場のラジオ体操は馬鹿にする、明るい茶髪に派手なファッションで出社、作業着は着崩すなど迷走していました。そんな時、社外の人から「あなたなりの考えはあるだろうが、あなたは会社でどんな成果・実績を上げたのか。周りにあなたを認めさせるだけの存在価値を築けているのか」という言葉にはっとさせられました。同僚に「自分が間違っていた。もう一度チャンスをください」と謝りました。その後は、かけがえのない仲間、公私共に充実させる人脈とチャンスをつかむことに繋がりました。
何よりも重要なのは、自分の選んだ道を、どれだけ大切に一生懸命、ひたむきに生きていくかということだと思います。ピンチやチャンスを呼び込んでいるのは自分自身です。仕事の目的は自分満足ではなく、お客様や誰かのニーズに応えていくこと。そこから感謝や感動があるのです。そして、そこに仕事の楽しさややりがいがあるのだと思います。
【福山会場】
冒頭、主催者を代表して森川弘基福山支部求人社員教育委員長が、「入社おめでとうございます。皆さんは会社が違えど同期入社の仲間。共に励まし合い成長していきましょう。経営者も一緒に成長していきます」と挨拶しました。
先輩社員からのメッセージは、平和建設㈱ 髙橋佑太さんと、㈱プロテック 桜田香織さんのお二人が、入社直後の体験談や取り組んできたこと、入社当時不安だったこと、仕事の失敗や成功など、経験を交えて述べました。
最後に新入社員を代表して㈱タテイシ広美社髙橋真麻さんが、「自分自身を磨き続け、新しいことに挑戦し続けます。限りある人生を全力で生きます」と決意表明をしました。
基調講演(㈲広島金具製作所 水ノ上社長)の詳細は『同友ひろしま』5月20日号に掲載予定です。
【呉会場】
<経営者からのメッセージ>
三工電機㈱ 代表取締役社長 上川 博之 氏
今からお伝えする3点をぜひ行動に移して欲しいです。(1)現実を知ること:心理学によれば、人間は①コンフォートゾーン(安全でリスクのない場所)、②ラーニングゾーン(新しいことに挑戦する場所)、③パニックゾーン(恐怖を感じる場所)のいずれかに常に存在しています。現代社会では、①での仕事はロボットに取られる可能性があります。そのため、自分を②に置くことが重要です。
(2)人から愛される人間になること:大企業と中小企業の両方で働いた経験から、大企業は安定感がありますが、自分が組織の一部でしかないと感じることがあります。一方、中小企業では自分の行動が直接結果に反映され、自分が会社の一部であると感じやすいです。中小企業では結果や数字だけでなく、感情(人として当たり前のことを当たり前にする、思いやりの心を持つこと)が評価されます。人から愛され、人格者として行動する人が責任ある立場になり、幸せな人生を送ることができます。
(3)使命を持つこと:サンタクロースが寒い中で多くのプレゼントを配達するのは、子供たちの幸せを追求する使命を持っているからです。使命は人の感情、行動、人生を大きく変えるものです。時間がかかってもいいので、自身の使命を見つけてください。