高校情報交換会
- 開催日時:
- 2024/06/18(火)
- 会場:
- 同友会本部事務所
- 人数:
- 同友会54名、高校13名
- 報告者:
- 県立広島工業高等学校 久野 士郎 氏、宮島工業高校 伊藤 正志氏
- 文責者:
- (株)シーズ 平川 清高
本日は、日本中の会社が悩んでいる「人材募集」がテーマの情報交換会です。
まず冒頭では、原 真 委員長が挨拶で、「昨今、広島から県外へ若者が転出すると言うニュースが良く聞かれますが、私自身は、関西出身で、10数年前から広島へ住んでいて、とても良い街だと思います。そんな広島で働く方を一人でも多く創出頂けるように本日は、お二人の先生に『生徒の傾向と求人のポイント』をお話し頂こうと思います」と述べられました。
そして、問題提起:「就職志望の生徒の傾向と求人応募ポイント」と題し、県立広島工業高等学校 久野士郎(ひさのしろう)様から下記のようなお話しがありました。
■令和5年度の実績
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卒業生243名のうち、就職者:160名(65.8%)・進学者:83名(34.2%)
就職者160名のうち、就職県外就職:34名(21.3%)・県内就職:126名(78.7%)
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■県立工業の生徒が企業を選択するポイント
・自分が知っているか? ★重要★
・やりたいことができるか?(職種)
・年間休日120日以上
・初任給18万円以上〜
・企業のパンフレットがキチンとしている(紙質・写真など)
・SNS(HPよりもinstagram・TicTok)
■高校への求人依頼数
2,700件(2,100社)の求人票が提出された。
■高校から企業にお願いしたい事。
・SNS(特にinstagram)のこまめな更新
・求める人物像の明確化
・求人票は、郵送か手持ち
次に、宮島工業高校 伊藤正志(いとうまさし)様からも、下記の内容にて情報共有がありました。
■令和5年度卒業生の状況
卒業生218名(入学者236名・入学定員280名)
→ 就職者数142名(65.1%)、進学者数76名(34.9%)
■生徒・保護者の進路調査より、就職先の優先順位
1.自宅から通える会社
2.給与・休日・福利厚生
3.職種・就業内容・勤務体制
■就職先を決めた理由
卒業生が勤めている企業(部活の先輩がいる会社)が多い。
■進路指導で心がけている事
絶対と言う言葉は通用しない。
→大手企業や良く知っている会社に就職しても、無くなる会社がある。
■企業にお願いしたい事
情報発信(SNSなどで日々の情報更新)
また、その後のグループ討論では、各メンバーより活発な意見交換がなされ、今後の人材確保について、様々なヒントや課題提起もあり、充実した討論となりました。
私自身の会社は、高校生の採用と言うより、大卒の就活生採用がメインの業務ですが、高校を卒業した生徒さんが3年後には、大卒就活生として活動される予定なので、イマドキZ世代の感覚が少し理解でき、大変、勉強になりました。ありがとうございました。