活動レポート
2024.08.22

「指針書で磨く」広島西支部青年部会

開催日時:
2024/07/09(火)
会場:
東区民文化センター
人数:
53名
報告者:
(株)川瀬工具店 油藤 智子 氏
文責者:
宮尾社労士事務所 宮尾 俊行

去年、事業承継をして代表取締役になられた福山支部青年部の油藤氏。経営指針書を作ることにより、社員が同じ方向を向き、新商品の開発に成功。迷子になっていた自分自身も正しい道へ戻る事が出来た。「経営指針書は必要ですか?」今例会は、その答えを考える機会となった。

学生時代は獣医を目指し会社を継ぐ気はなかった油籐氏だが、社長になる為にと経営学部に編入し24歳で入社、40歳で社長就任となる。就任時は赤字が続いており、5年で変わらなければたたむことを考えていた。死ぬ気でやってみようと行動するも成果が表れず、社員も別々の方向を向いている状態だった。そんな中、同友会のプロジェクトにより経営指針書の作成に取り組むことになる。作成に苦労はあったが先輩経営者の助けもあり、作成し、発表まで終えることができた。

そして経営指針書発表により変化が起こった。社員のやる気が上がり、みんなが数字を見るようになり、色々な意見が出るようになった。それにより顧客の増加、大手企業への参入、新商品の開発など。また、油籐氏の心にも変化がり、前社長のお父様に感謝し、社員と向き合いたくなったという。そして報告の最後に油籐氏の頑張る理由を知り、想いの共有もできた。

グループ討論でも経営指針書についてのテーマになったのだが、もちろん事業規模や業種も異なる為、考え方は様々であるものの必要性を感じている者が大半だった。今まで必要としなかったとしても作成してみると会社、そして自分自身も変わるかもしれない。