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2024.08.22

「田崎耕佑の組織を導く統率メソッド!超逆境、99人の壁!!」広島東支部青年部会

開催日時:
2024/07/29(月)
会場:
ひと・まちプラザ
人数:
44名
報告者:
(株)吉本コーテック 田崎 耕佑 氏
文責者:
(株)AMC西日本 仁田 早織

曽祖父の代から続く企業の4代目となる田崎氏。社長の息子=ボンボンのイメージになるが、意外にも幼少期は裕福とは真逆の貧乏時代を過ごしていた。20代前半の頃には既に「次期社長になる」という事が決まっていたが、田崎氏は一社員として入社することに。しかしながら順風満帆とはいかず、多くの逆境や困難が待ち受けていた。
吉本コーテックは、三菱重工の下請け業が売上構成の大半を占めていたことから三菱重工にのっとった階級制度や管理方法を取り入れており、細かく分けられた工程や厳しい管理水準がある。

しかし、昇格に興味がない社員、機能していない管理職…当時の会社評価は最低レベル、社員の気力や品質向上に対しての意欲も低いものであった。
そんな中で田崎氏はあらゆる部署を経験し、「かわいい下請け」になるべく、周りの人を巻き込みながら地道にコツコツと改善に取り組んでいった。

の結果、社員の意欲や会社の評価レベルが上がり、全ての下請け業社が集まる会の中で表彰されるまでに至った。
そうした現場や管理職の経験を16年もの間着実に積み上げてきた経験と結果から、田崎氏が大切にしている教訓が生まれた。
「どんなにロジカルで大きな組織を築いても、人はハートがないと動かない。だって人と人が組織を築くんだから。」

感想
100名規模の会社を統括する田崎氏、その背景で何を大切にしているのかという視点を知れる例会であった。
「もしものときの団結力」これが発揮される機会は多い。意思疎通を図りやすくし、それが生産性に繋がる。組織の管理者として何を求められているか?という視点を大切に、目標やビジョンを示しながら統率力を身につけていきたい。
また、田崎氏は早い段階から「次期社長になる」という先のビジョンや「ここに到達する」という強い信念があり、悪に蓋をせず、良し悪しを見極める目を養い、目標に到達するまでのギャップを埋める行動を積み重ねられてきた結果であると感じた。
討論
・討論テーマ:あなたの属する組織で、人との関係性を良好にする為にどのような事に取り組まれていますか?
●討論内容:
家族経営・多数の国籍の従業員が集まる会社・部署で摩擦がある会社・個人事業主の集まりのような会社・同友会といった様々な「組織」がある中で、
・一人でやりすぎてしまうのでまず仲間や協力者を見つける
・能力や知識を開示し、必然的に会話が生まれる環境を作り出す
・まずは力になることから始める
などが挙げられた。
規模や組織体制が違う他業種と比較することができ、他社がどういった目線を持っているのかを知る場にもなった。
まとめ
同友会青年部では貴重な100名規模の会社経営者から学べる貴重な例会であった。
どれだけロジカルに説明しても結局のところ組織を形成するのは「人」。
今回の例会発表で学んだ「田崎耕佑が管理者経験から学んだ10選」は、管理者の教訓として今後我々が大切にすべきことである。
一.現場ファーストであること
一.正しいは「人」ではなく「事」
一.問題などが発生した場合、自責から考える
一.ルールは管理者よがりに作らない
一.管理者はエラいから偉い
一.良い組織は良い会話から
一.飲み会は上長ほど謙虚な姿勢
一.職制の飛び越えは中間管理職に対する暴挙
一.どんなに良好な関係でも100%の共感は無理
一.組織は小さいに越したことはない(小さな集団が数を増やして1つにまとまる)