「私が変われば会社が変わる!」~同友会よし 指針書よし はなよし~ 広島東支部南④地区会報告要旨
- 開催日時:
- 2024/08/23(金)
- 会場:
- 広島市総合福祉センター
- 人数:
- 74名
- 報告者:
- (有)フラワーショップはなよし 取締役副社長 原 さゆり 氏
- 文責者:
- 事務局 保田
■先代が15年間入会していた同友会
幼い頃から、花を見て季節の移り変わりを感じる環境で育ちました。地元を離れて京都に移り住んだ際、一人暮らしをはじめて花からどんどんと離れていくのを感じました。このままでは嫌だと感じたことが花屋を継いだきっかけです。
同友会へは先代である父が15年間入会をしていました。当時は、店内に葉っぱや切りくずが散らかっていたり、忙しいときは社員を休日出勤させ、お客様からのクレームも多い環境下でした。
しかし、何をどうすればいいのか分からず、いつも人のせいにばかりしていました。1億1,000~2,000万円あった売上も、15年経つうちに4割減になっていました。税理士の方から経費削減を言われる中、同友会から会費納入のはがきが届ました。一度も例会に参加していなかったため、すぐに事務局へ電話をし、「例会に参加できないから」と退会しました。
5年後の2018年、事業承継をしようとした際、経営者の知り合いが周りにおらず、何かの会に参加しようと思いました。その際、母から、先代と一緒に一度だけ参加した同友会の例会のことを聞きました。同友会の知り合いをたどり、入会を決めました。
■同友会での学びを積極的に実践
入会後は、委員会だけでなく、様々な例会や勉強会に参加しました。例会に参加する度に、問題に気づき、実践することを繰り返しました。入社した若手社員にも、若手社員研修や積極力アップセミナーに参加してもらい、同友会を活用しています。社員を巻き込みながら、自分と同じようにさまざまなことを感じて欲しいと思ったからです。実践していくうちに、社員の意識が少しずつ変化していきました。人前で話すことは緊張しますが、今まで避けていたことにも挑戦するようになりました。自社と自分を見つめ直すことになるため、同友会に入ってよかったことだと感じています。
入会し1年経った頃に参加した、経営フォーラムをきっかけに、経営理念を作ることになりました。このとき社長が作った経営理念は、今も毎日唱和しています。名刺やメール返信にも経営理念の記載を取り入れ、戦略や戦術にすることを実践しています。
社員から意見があった時には、グループ討論をしてもらいました。付箋に、人間性・社会性・科学性に分けて意見を書いてもらい、今の行動指針ができました。
採用活動においても、行動指針を以てどのように過ごしてもらいたいかを考え、進めています。指針書を作ってからは、スタッフ間の共通言語ができ、思いを伝えるツールとしてなくてはならないものになっています。
他支部や他県との繋がりもできました。例会作り、組織運営など自社に生かすノウハウを学びました。行動と実践を繰り返していくうちに、自分たちには何ができるかを考えるようになっていきました。
■学び続けることは自社の成長につながる
経営をするにあたって一番に必要なのは、思考力・判断力・表現力・行動力です。そして、傾聴力を養わなければ勉強会での学びを自社へ持って帰ることができません。同友会に入ったのであれば、学ぶことをやめないことが、自社が強くなるきっかけになることを留めておいていただきたいです。これからも、同友会で互いに成長し続けるために、しっかりと学び続けていきましょう。
■会社紹介
社名:有限会社フラワーショップはなよし
創業:1974年
設立:1990年
社員数:全体で9名(役員・社員・パート)
会社概要:生花小売業
https://hanayoshi-1974.com/