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2024.09.30

「広島県経済・産業の現状と展望」福山市政策環境委員会

開催日時:
2024/07/06(土)
会場:
同友会福山事務局
人数:
35名
報告者:
講師:(株)ひろぎんホールディングス 経済産業調査部 下田 稔 氏
文責者:
島田正美社会保険労務士事務所 島田 正美

8月の政策委員会は情勢について学びました。

最初に世界全体から見た日本経済について。注目の為替動向ですが、円はドルだけでなく、世界のほとんどの通貨に対して円安の相場となっています。要因の一つとして他国との金利差が挙げられるようですが、なぜ日本は金融緩和政策を継続しなければならなかったか、そこには相対的な日本の弱体化・衰退化があるように思えてなりません。今後日米の金融政策により多少の円高方向へ振れる事はあっても、当面円安圧力が継続し、以前の様な円高の状況に戻ることは無いようです。

日本経済の状況ですが、企業は順調に業績を伸ばしており、設備投資には積極的になっています。ただGDPの多くを占める個人消費については減少傾向が続いており、ここでも円安による物価高が消費の足を引っ張っていると思われます。
しかし全体の業況は良好という事ですが、肌感覚とのギャップを感じるところです。

明るい材料としては観光関連で、広島県を訪れる外国人観光客はほぼコロナ前の状態に戻って来ており、今後更に増加することが予想されるという事で、経済の下支えとなることが期待されるところです。
今回客観的に日本、広島県の状況を知ることが出来ましたが、今後これをいかに自社の事業運営に反映させて行くかが重要であると感じた次第です。