【特集】第52回青年経営者全国交流会(in宮崎)「集え変革者~日本のひなたから照らす未来」
- 開催日時:
- 2024/09/19(木)~2024/09/20(金)
- 会場:
- フェニックス・シーガイア・リゾート
- 人数:
- 広島116名(呉より18名)
- 文責者:
- 大栄運輸(株) 山根 翔也
第52回青年経営者全国交流会in宮崎が開催されました。広島同友会から呉支部青年部会 富田肥料(株) 富田 文平 氏が、第18分科会の報告者として登壇し、事業承継をテーマとして「誰が為に~事業承継の先に見つけた人生の道標~」というタイトルで報告しました。 富田氏は、小さくなった父親の背中を見て会社を継ぐことを決意。同友会で学んだことを会社で実践して業績は伸びていく反面、父親との関係が悪化していく日々を過ごす。最低限の事業承継は終わり、業績も良くなる一方で、自分の心が満たされていないことに気づいた富田氏は、父親との本気本音のぶつかり合いから自分の”本当の幸せ”に気づく。久しぶりに見た先代の笑顔に心が満たされ、「本当の意味で”承継”が出来た瞬間だった」と語りました。
また、分科会のアンケート結果として、報告内容の項目(4.93/5点)と20分科会中の最高得点も獲得し、富田氏の努力と経験の賜物だと感じました。
経営者としての”ドライな関係”だけではなく、親子としての”ウェットな関係”を大事にした富田氏だからこそ、参加者の胸に刺さる報告になったのではないでしょうか。
報告者インタビュー
富田肥料(株) 代表取締役社長 富田 文平 氏(呉支部)
Q1)全国の場へ挑戦することについて、開始前の想いはどうでしたか?
A)私風情が全国の大舞台で報告などおこがましい。そういった思いでいっぱいでした。しかし山根前青年部会長の「呉青年部の後輩たちのために全国への道をつくってほしい」との言葉に奮い立ち、頑張ろうと決意しました。また、事業承継に悩む全国の同世代の仲間にとって、私の報告が少しでも助けとなるならば、力を尽くす価値があるはずだとも思いました。
とにかく頑張ろう、そんな思いでした。
Q2)報告者として青全交を終えての感想を教えてください。
A)とても楽しかったです。多くの呉の先輩方や青年部の仲間達が駆けつけてくれ、当日朝にはたくさんの人から応援・激励のメッセージを頂き、感無量でした。それに加えて、嬉しいことがたくさんありました。報告を聞いて下さった方々からたくさんの共感の声をいただき、自身を省みる良い機会となったと言って頂けました。しかし青全交を終えた今は、改めてまたスタート地点に立たせてもらったような心持です。
これからは「とても良い承継をしたね」ではなく「とても良い会社にしたね」と言って頂けるようさらに事業に邁進したいと思います。
Q3)分科会づくりから青全交を終えて、どんな学びがありましたか(役得について)?
A)志を高く持つことの大切さ。参加したすべての方にしっかりと思いを届けるという目標を定めました。最後まであがくことの大切さ。座長とはぎりぎりまで、土日もすり潰して報告作りをしました。
仲間がいる大切さ。一人では絶対にあきらめていました。そもそも立候補すらしていませんでした。
これらすべてがあってこそ、高い評価を頂戴することが叶いました。そして全国に仲間と呼べる人たちができました。
Q4)会員へ向けてのメッセージ
A)現地までご参加いただいた皆様、応援して下さった方々、すべての方に心から御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
期せずして私が呉支部から初の全国報告者となってしまったわけですが、これを機に全国大会での報告に挑戦する機運が呉支部に醸成されれば何より幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
座長インタビュー
(株)プロシード 加藤 翔大 氏(尾道支部)
Q1)全国の場へ挑戦することについて、開始前の想いはどうでしたか?
A)最初は富田さんと全国の場へ挑戦できるということで、とてもワクワクする気持ちと、その反面「座長は僕で良いのか?」という想いがありました。
ただ、僕自身も座長をやりたいという想いが強かったので、「呉支部の皆さん申し訳ない!」と心の中で謝ってから座長をさせて頂きました。分科会に参加して下さった方や僕を含め分科会づくりに関わって下さった方の会社や自身がより良くなるように、とにかく良い報告、良い分科会を創ろうという想いしかなかったです。
Q2)座長として青全交を終えての感想を教えてください
A)自分の想像をはるかに超える充実感とこのような経験をさせて頂いた感謝の気持ちでいっぱいです。
関わって下さった広島青年部の方々や青全交当日第18分科会に参加して下さった方々、そして特に分科会を一緒に創り上げたプロジェクトメンバーの皆さんの発言や行動、考え方に刺激を受けたり、考えさせられたり、新しい発見があったりと、自分にとっては学びの連続で本当に楽しかったです。
学んだことを自社や自身に活かし、既に変化も出てきています。
Q3)分科会づくりから青全交を終えて、どんな学びがありましたか(役得について)?
A)箇条書きで失礼します。
・今後事業承継をする予定ですが、自分の甘さや大切な事を見ないようにしていたことに気づかされ、改善するための行動を起こすことができました。
・自分よりももっと結果を出している経営者が「まだまだ足りない」と言っている姿に刺激を受け、掲げていた目標をより高い目標に変更し、計画を改めました。
・「何をするか」で優先順位を決める方法と「何をしないか」で優先順位を決める方法があると学び、実践したことで今までよりも判断が早くなりました。
・組織は人間関係で成り立っており、良好な関係を築くためには接触する頻度と濃度が大切だということを再認識し、自身の態度や行動を改めました。
・事業承継における様々な悩みや問題に触れることができ、新たな事業展開を考えるきっかけを得ることができました。
・今までは物事を実行する前によく考えて行動していましたが、ひとまずやってみてから考えるということが出来るようになりました。
・分科会づくりを通して一生付き合いたいと思える仲間が出来たことが最大の役得です。
Q4)会員を向けてのメッセージ
A)呉支部の皆さんの仲間である富田さんの座長を僕に任せて頂いて、本当にありがとうございました。
きっと呉支部の皆さんの中にも座長をしたかった方がいると思いますし、他支部の僕に座長を任せることが心配だった方もいると思います。そんな皆さんの為にも、良い報告、良い分科会にすべく邁進して参りました。結果として、富田さんが最高の報告を本番でしてくれたおかげで、満足出来る結果も出ましたし、胸を張って座長をやらせて頂けた感謝を呉支部の皆さんにお伝え出来ます。ありがとうございました。