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2024.11.20

広報委員会のコラム「角のある鹿にご用心」

開催日時:
(日)
文責者:
ひとつ麦 吉原 幸子

11月15日は七五三の日。しかし今や通年化しています。写真スタジオによる「早割り」で夏に撮影したり、転勤の都合で2月になったり、桜の季節に合わせたり、海外在住の日本人のご家族からは年末ぎりぎりにご予約頂いたりもしています。

慌ただしくても、子供のない私にとって、祝に際しお子様を装い、親御さんのお喜びのお手伝いが出来るのは何より嬉しいこと。1年を通して景色が好く、着物が映える宮島でたくさんの楽しい思い出を作ってほしいものです。

ただ気になるのは「角のある鹿」。彼らはオスであり、秋は繁殖期で気が立っています。ペット感覚で近づかず、遠くから眺めていただきたい。残念ながら、人が角で突かれて怪我する事故が起きています。

また近年、商店街にもイノシシやアライグマ、キツネ、タヌキといった、元々はいなかった生き物が多数入り込んで繁殖しています。

野生生物まで世界遺産に観光でもないでしょう。対岸から泳いできたものもいますが、何者かによって持ち込まれたものもいるようです。

楽しい思い出を作るために来島してくださっているお客様が不測の事故に合わぬよう、野生生物の管理にも努力しなければならないのが宮島です。

お客様の笑顔の為、門前町の島民は人知れず努力を続けています。
そうして代々守ってきた美しい景観を、これからも折々に楽しみに来ていただきたいものです。