「10年後の日本に起こる事〜生き残る企業になるために〜」広島中支部求人社員教育委員会
- 開催日時:
- 2024/07/26(金)
- 会場:
- 同友会広島事務所
- 人数:
- 22名
- 文責者:
- (株)シーズ 平川 清高
去る7月26日(金)18時30分より、広島中支部の求人社員教育委員会&地域内連携推進委員会の主催によるセミナー「10年後の日本に起こる事 〜生き残る企業になるために〜」が、総勢22名の参加者を迎え実施されました。
このセミナーの講師を務めたのは、元リクルートで現在は株式会社Lateral Marketing Japanの代表取締役を務める新井克也氏です。新井氏は、日本企業が直面する現状や、未来に向けた企業の在り方について具体的な指針を示し、特に人材不足が深刻化する中で、今後企業がどう行動すべきかをわかりやすく解説しました。
新井氏は、特に以下の2点に焦点を当てました。
①なぜ採用と育成が企業にとって不可欠なのか
②労働力人口の減少が引き起こす影響とは
これらのテーマは、企業経営者にとって極めて重要な課題です。新井氏はこの難題を、スポーツに例えて説明しました。
「もし野球チームが新たな選手を採らず、同じメンバーで戦い続けたら、どうなるでしょうか?」と問いかけ、次のようなシナリオを提示しました。
「選手たちは年齢を重ね、高齢化が進み、やがては怪我や引退によって試合に出場できなくなります。また、優秀な選手は他球団へと移籍してしまい、9人のチーム編成が難しくなる可能性もあります。」
「その結果、チームは勝利できず、成績不振が続くことでファンやスポンサーも離れ、チームの収益が減少していくでしょう」
このたとえ話に、参加者たちは深く頷き、採用と人材育成の重要性を再認識する場面が見られました。さらに、セミナーの後半では、グループ討論にて、企業が人材の「採用強化」や「定着」を図るために何を優先して取り組むべきかについて、ディスカッションが行われました。
各社の現場で抱える課題や成功事例を共有しながら、実践的な意見交換が行われ、参加者全員が活発に議論を交わしました。特に、メンバーからは「即戦力の確保が難しい」「若手の定着率が低い」といった切実な悩みが挙げられ、それに対して他の参加者から具体的な解決策やアドバイスが提案されました。
このように、セミナーは単なる講義に留まらず、参加者同士の実践的な情報交換の場となり、大変有意義なものとなりました。セミナー後には、参加者から「今後の採用戦略の見直しに役立つ内容だった」「他社の取り組みを参考に、すぐに実践してみたい」といった声が多く寄せられ、次回の開催への期待も高まっています。
このセミナーを通じて、今後の企業経営における人材戦略の重要性が改めて強調され、日本が直面する労働力不足の課題に対する具体的な対策を学ぶ貴重な機会となりました。