「エネルギーシフトの基礎知識」福山支部I地区会
- 開催日時:
- 2024/10/21(月)
- 会場:
- タカハシセミナールーム
- 人数:
- 8名
- 報告者:
- (株)タカハシ 高橋 克直 氏
- 文責者:
- (株)明電 大塚 真
昨今のキーワードとなりつつある「エネルギーシフト」について発表いただきました。「エネルギーシフト」「SDG’s」など耳にすることが増えたものの、その詳細については「なんとなく」分かったつもりになっている内容について、まずは大枠をとらえよう、という意図を感じる発表になっていました。
例えば、CO2が増えすぎると温室効果により地球が温暖化してしまう、というイメージは誰しもが持っていると思いますが、温室効果に影響を与える物質はCO2だけではなく、メタンやフロンの方がよほど影響は強い、ということや、「熱中症患者が増えている」「このままではシロクマが絶滅してしまう」というなんとなくの印象も実際のデータを確認してみると、熱中症により死亡する人数は特別増加しているわけではないし、暑さよりも寒さで死亡する人の方が多いという事実、シロクマは絶滅どころか増加傾向にある、などマスコミにて報道されることに対して「本当の所どうなの?」と疑問を呈しながら、ニュートラルな内容になっており、すごく学べる内容が多くありました。
ただ、高橋さんが本当に言いたかったことは、マスコミは信用ならないという事ではなく、事実はどうあれ、日本や日本を取り巻く環境が「エネルギーシフト」を強力に推進する方向に進んでいることは間違いないという現実でした。実際上場の大企業から、自社に関わりのあるサプライチェーン全体でエネルギーシフトを実現しようとしている雰囲気を、弊社のような町工場においてもその気配を感じることがあります。
「エネルギーシフト」とはなんなのか、それが推進されることで、自社を取り巻く環境にどんな変化が起こるのか、についてアンテナを張る必要があると強く感じる、大塚にとっては神回の発表でした。