活動レポート
2025.03.25

共に生きる地域づくりフォーラム2025

開催日時:
2025/02/22(土)
会場:
ひと・まちプラザ
人数:
60名
報告者:
(株)ニシキプリント 宮﨑 真 氏、新和金属(株) 新谷 浩之 氏、トーホー(株) 山仲 巌 氏、(株)トモエ 高丸 和志 氏
文責者:
事務局 本田

「知ることから始まった人を生かす経営~すべての人が働くことを通じて幸せになる社会づくり~」報告要旨

■(株)ニシキプリント 宮﨑 真 氏(広島西)
当社は今年で58年目の印刷会社です。創業当初から縁あって障がい者雇用を進めてきました。現在は福祉系事業所の運営のほか、障がいを持った方のグループホームの運営を行う予定です。印刷業界はコロナ禍でデジタル化が一気に進み、業界全体が岐路に立ちました。当社も会社の良いところを見つめ直した結果、障がい者雇用が強みだと気づきました。

ニシキプリントでは現場の属人化を極力減らし、障がいを持った人の仕事の幅を広げたいと思っています。実際に障がいではなく、特性や個性に合わせて業務を振り分けています。中には内職仕事からパソコンを使った仕事に代わった社員もいます。個人の適性を見て自社のどの仕事に合うのか見つけるのは、社長の仕事の一つです。社員と一緒にそれを考えるのも楽しい仕事です。
これからは障がい者雇用だけではなくもっと企業や行政、学生など地域の人と支え合いながら地域の課題解決をめざし、その中核になる企業になりたいと考えています。
 
■新和金属(株) 新谷 浩之 氏(広島東)
創業は昭和34年、自動車部品のメッキ加工をしています。従業員は89名で7名の障がいを持った方が働いてくれています。自社のスローガンは「和クトリー」です。ファクトリー(Factory)のFをW(和)にした造語です。これは年齢とか立場に関係なく意見が言える雰囲気で、適材適所で能力を発揮できるなどの思いを込めています。
自社では新和金属とは別に就労移行支援事業所「すみっこテラス」を運営しています。これは障がいのある方の一般企業への就職を支援する福祉サービスで、もっと戦力として障がい者雇用を行う企業が増えてほしいと思いで私が始めました。
新和金属で働く障がいを持ったある社員は、特定の仕事において社内でトップクラスの仕事をします。給与は人事評価制度に基づいており、障害や国籍に関係なくすべてフラットです。多くの企業には障がいを持った社員も一般採用と同じように戦力として採用する選択肢の一つとして考えてもらいたいと思います。

■トーホー(株) 山仲 巌 氏(広島北支部長)
 当社は今年74年目で、ガラスビーズの製造販売を行っています。グラスビーズで明るく記憶を照らすということを理念に、私たちの可能性を広げることを考えてきました。

現在、長崎の障害者事業所と連携してアクセサリーブランドを作っています。きっかけは約5年前に、ビーズを分けてほしいという電話でした。そこから自社がビーズを提供し、事業所で作られたアクセサリーを自社の営業ルートを活用して販売支援をしています。
この取り組みは何か新しく始めようと思ってスタートしたものではなく、周囲の要望に応えてきた結果の一つです。アクセサリーを作った利用者さんの給料が時給換算で監督者のよりも高くなったと聞き、我々もやっていて良かったと実感しました。障害者雇用は会社の現状と照らし合わせて、出来ることから始めるのも方法の一つだと思います。
 自社が出来ることを出来る範囲で行い、これをみんなが幸せになるビジネスにしていくことは企業家の強みだと思います。
 
■コーディネーターまとめ (株)トモエ 高丸和志氏(広島北支部地域共生委員長)
私は人を生かす経営をめざす同友会の中で地域共生委員会が取り組む問題こそ、同友会の一丁目一番地だと思います。地域共生委員会に興味関心がなかった人にはこのフォーラムを通じ、まずは知ってもらいたいと思いました。これからも地域共生委員会から様々な発信をしていきたいと思います。