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2025.03.26

「働きがいのある職場づくりで会社を強くする~広島ワークスタイルカンファレンス選出企業2社から学ぶ~」広島中支部求人社員教育委員会

開催日時:
2025/01/31(金)
会場:
同友会広島事務所
人数:
19名
報告者:
(株)SANKYO 宮迫 雄平 氏、(有)寿木工 住岡 和美 氏
文責者:
事務局 大塚

広島中支部にて「働きがいのある職場の作り方」をテーマにした勉強会が1月31日に開催されました。これは求人社員教育委員会と地域内連携推進委員会のコラボレーション企画として、多くの参加者を集めました。
当日は、第3回広島ワークスタイルカンファレンスで選出された(株)SANKYOの宮迫雄平氏と、グランプリを受賞した(有)寿木工の住岡和美氏が報告。自社の取り組みを熱く語られたものをまとめました。

■(株)SANKYO:社員と共に未来に向けた挑戦

当社は1961年に創業して今年で65年目を迎えました。事業は自動車販売業をしています。
人的資本経営について、初めて知ったのは同友会での勉強がきっかけでした。そこから広島県の「人的資本経営広島」に興味を持ち、取り組み始めました。
「人的資源」と「人的資本」の違いは、資源は、人材を事業のために消費するコストとして減少するものです。資本は投資と捉えて成長を促進するものと学び、この考えを自社でも取り入れ、社員の育成に力を入れています。
創業時ガソリンスタンド事業をしていましたが、現在は自動車販売業に特化しています。業態転換に伴い、社内の働き方改革を行いました。特に「働きやすさ」と「やりがい」の両立を目指しています。女性活躍や仕事と家庭の両立支援にも積極的に取り組んでおり、今では重要な役職で女性社員が活躍しています。
さらに、健康経営にも力を入れ、健康優良法人の認定を受けました。心身共に健康になり幸せで豊かな人生を共に歩めるよう努力しています。
経営者は、共通の目的や思いを社員に伝えることが大切です。なぜ取り組むのかを明確に伝えることで本気で関わってくれます。働く社員がいるからこそ、会社は成長することができます。これらを肝に持ってこれからも社員と共に歩み続けていきます。

■(有)寿木工:働き方改革と人的資本投資で企業の成長を加速する

当社は、東広島市安芸津町で木製ドア枠の製造を行っています。経営理念は、「世に必要とされる企業をめざし、人に必要とされる人間をめざす」です。
「働き方改革」への取り組みには強い意識を持ち、社員の労働時間や安全対策の改善に力を入れています。具体的に音声認識技術の導入し、人的ミスや社員のストレスを軽減することに繋がりました。その他にも5S活動や改善提案制度を設けました。社員一人ひとりが提案できる場を作ることで、社内の環境整備と生産性向上につなげています。
これらの取り組みの結果、残業時間は20.3時間、有給消化率は71%、平均年収は一昨年と比較して約6%引き上げることができました。働き方改革が社員の待遇改善につながり会社全体の成長を促進しました。
人的資本への投資として、年商の1%を教育費に充てています。求人活動はもちろん、現在の社員への投資にも力を入れ能力を高めることで、売上の安定や生産性向上を実現しています。物的資本と人的資本をバランス良く投資し、将来に向けて持続可能な企業作りを目指しています。

(注1)広島ワークスタイルカンファレンスとは
中国新聞社と広島県社会保険労務士会が主催している取り組みです。「この街での働き方」を学び、発見し、共有するプロジェクトです。働き改革に取り組み、実践する企業を選出し、官民一体となって推進しています。県内の大学生も参加して投票を行いグランプリなどを選出しています。