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2025.03.26

幸子の部屋~困った時の「今田」になりたい~

開催日時:
2025/03/20(木)
報告者:
(有)アナヴァン 今田 敬義 氏
文責者:
ひとつ麦 吉原 幸子

ゲストの方にお着物を着せてインタビューする「幸子の部屋」。
今回のゲストは(有)アナヴァン 取締役 今田敬義氏(広島西支部・廿日市地区会長)です。

およそ17年前に保険の世界に入った今田さん。今回の取材を通して、保険業の特性と、「保険」を職業とした人の歩みについて、初めて知ることとなりました。意外な需要と、業界状況。(有)アナヴァンだから、今田さんだから実現出来る地域貢献の話もお見逃しなく!

【本日のお召し物】
今田さんには、茶色の紬のアンサンブルに白の羽織紐をすっきり合わせました。
吉原は、型染の小紋に白い博多の帯を合わせてシンプルなコーディネートに致しました。

吉原:今田さんが今のお仕事を始められた理由について教えてください。
今田:元々は、飲食店で働いていました。ですが深夜におよぶ仕事だった為、当時交際中だった妻から「昼間の仕事に変えてほしい」と言われました。将来の結婚生活を見据えての言葉だったので、転職を決意しました。
吉原:奥様がきっかけだったんですね。
今田:義兄が保険代理店をしていたので、保険会社に研修制度を利用して入りました。23歳のことでした。
吉原:研修制度って、なんですか?
今田:保険代理店になることを目指す人が、保険会社から給与をもらいながら勉強する制度です。最大3年在籍できるのですが、成績が芳しくないと打ち切られます。僕は1年半で打ち切りとなりました。
吉原:厳しいですね!
今田:ですが24歳で保険を勉強していた者には、いろんな代理店から引き合いが来るんです。
吉原:どんな代理店からお声がかりがありましたか?
今田:保険屋はもちろん、車屋、不動産屋などがありました。それぞれ、自動車保険、火災保険などを取り扱います。だから複数の代理店から、お声掛けを頂きました。
吉原:引く手あまただったんですね。確かに保険商品を取り扱うのは、保険代理店に限らないですね。

今田:そうして現在の(有)アナヴァンに入社しました。理由は、社長が同じ高校の先輩だったことです。やりたいことを思い切りやらせてくれる社長だったので、思い描いた通りに仕事をすることが出来ました。
吉原:それは良い出会いでしたね!
今田:当時50歳だった社長に、入社直後から「後は頼む」と会社を引継ぐことを前提に仕事を任されました。
吉原:50歳の社長から、24歳の若さで会社の引継ぎを頼まれたということですか?ずいぶん気の早い話に聞こえます。
今田:保険の仕事というのは、属人性が高いんです。1年2年では、仕事を引き継ぐことは出来ません。十分に時間をかけてお客様との信頼関係を培わなければ、担当者が変わったとたん、離れてしまわれます。ですから引継ぎには、長い時間が必要なんです。

吉原:他の仕事よりも、担当者に対する信頼が顧客にとって重要なお仕事なんですね。気遣いの多いお仕事に思えますが、現在、どのようなお気持ちでお仕事と向き合われていますか?
今田:やりたいことをやらせてもらっているという環境に、大変満足しています。一方で、まだまだ社長に恩返しできていないという思いもあります。会社を維持発展させていくため、引継ぎへ向けてしっかり準備したいと考えています。
吉原:どのような準備をしておられますか?
今田:実のところ、保険代理店数というのは減少しており、今後ますます厳しくなる業種です。そのため現状を維持に注力しています。
吉原:現状維持のための努力について、具体的に教えてください。
今田:「人と人を繋げる」ということを大事にしています。保険商品というものは「人を幸せにする」ものではありません。いざという時「人をより不幸にしないため」のものです。
吉原:言われてみると、そうですね。
今田:保険代理店というのは、これ以上ないほど多様な方と出会います。そこで「人を幸せに出来る人」と「幸せになる手立てを求めている人」を繋いでいます。これが(有)アナヴァンの使命であり、僕らに出来る「地域貢献」でもあるんです。
吉原:もう少し詳しく教えてください。

今田:僕はお客様に情報提供はしますが、営業はしない、というスタイルを通しています。お客様のために、ひとつの提案をするとします。すぐに受け入れられなくても、何度も繰り返し、同じことをお伝えします。そしていつか必要に気づいて頂けた時「そういえば今田が言ってたな」と腑に落ちる。そうして信頼を得て「困った時の今田」になりたい。頭を抱えている時、頼ってさえ頂ければ、本当に必要な方にお繋ぎすることが出来ます。

吉原:かなり意外なお言葉です。顧客維持のために、頼りになる存在であり続けるというのは、大変な労力だと思います。ご自身の時間をかなり削ることになりませんか?
今田:事故対応などは突然起きることなので、そういう側面もありますが、僕自身、頼られることが好きで常に「頼られる人」でありたいと願っています。

吉原:ご家族との時間に響きそうですが、何か工夫されてますか?
今田:うちの食事担当は僕なんです。家族のために毎日料理をしています。家を空ける時間が長い分、一緒にいられる時間は、しっかり向き合うよう心がけています。
吉原:胃袋を掴むというのは、大きいですね!「信頼される」努力を積み重ねながら、人と人とを繋いでどちらもが幸せになる状況を生み出す今田さんは、まさに「人生の保険」のような方です。今後とも、頼みとさせてください。本日は、お話を聞かせて頂き、ありがとうございました。